「人 (human) +木 (wood) =休 (relax)?」を考える
仲村 匡司 教授
生物材料設計学分野
古刹の優雅な社寺建築あるいは最近の大規模木構造を例に出すまでもなく,木材は建築物を支える構造用材として多用されています.また,その優れた吸放湿性能や断熱性能などによって快適な居住空間の構築にも寄与します.さらに,このようなハードウェア的性能だけでなく,その見た目や手触りなどを通して,居住者にプラスαをもたらすソフトウェアとしても機能します.ハードにもソフトにも利用できる材料は木材以外にちょっと見あたりません.私たちはソフトウェアとしての木材に着目して,木材のどのような特性が人の心理や生理にどのように働きかけるのかを,画像工学や認知科学など農学とは一見縁遠そうな手法を積極的に採り入れて調べています. |